久住昌之・谷口ジロー「孤独のグルメ」を読んだ。
略してこどグル。
(略さない。)
40歳くらいの自営業(輸入雑貨の貿易商)の独身男が、
仕事で行った先のめしやにひとりで飛び込みで入るというだけの漫画。
名作「かっこいいスキヤキ」のバカバカしさを予想していたら、
まったくのシリアスだった。
でも、なかなか味わい深い。
迷いに迷って入った店で
さらに迷って注文を決めて
出てきた料理に一喜一憂し、
頼みすぎたと後悔する。
わかる。わかるぞ、その気持ち。
独り身の男が(女もか)、
めしやに入るというのはそういうことなのだ。
誰かと入れば店選びにそれほどかからない。
どこかで妥協できる。
しかしひとりならば、成功も失敗も全て自己責任。
時間もある程度融通が利いてしまうとなれば
迷いに迷って飲み屋街を2往復なんてことがある。
一番共感できたのは
「第15話 東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ」。
めしやではなく、事務所の近くのコンビニで小腹を満たそうと買い出した男は
バランスやらなんやらで10品以上買ってしまう。
深夜ひとりの部屋でむしゃむしゃと食べながら最後にひとこと、
「俺・・・いったいなにやってんだろ」とつぶやく。
そうなんだ。
居酒屋だとある程度でストップして
お腹がすいたらまた頼めばいいのだけど、
コンビニやスーパーだと、帰ったら追加注文ができないので
少し買いすぎてしまう。
少し無理して食べ終わって、「何やってんだろ」と思う。その繰り返し。
そして、全編を通して漂う、「俺、ここにいてもいいのか」感は
おそらく独り身にしかわからないであろう。
どの店に入っても、疎外感があり、
たまに2人分の席をひとりで占めてしまったら
お店の効率的にも申し訳なく思う。
そういえば、
数年前のゴールデンウィークに「5日連続、知らない店に入る」
というの自分ルールにして強制的に新規開拓をして以来、
新しい店があんまり増えてない。
そろそろ勇気を出して飛び込むか。
(と言っても、今週はノロウィルスに感染してそれどころじゃなかったのだが。)